第6回放送:スマートリンクタウンではどんな暮らしが待っている?──積水化学工業が語る安心安全のまちづくり【前編】
第6回となる今回は、プロジェクトの事業主である積水化学工業株式会社の井上玄規(いのうえ・げんき)さんをゲストにお迎えしました。井上さんには今回と次回の2回にわたってお話を伺います。前編の今回は、積水化学工業が大切にしているまちづくりの考え方と、スマートリンクタウンいわき中央台の「安心安全な基盤整備」について深掘りしていきます。
事業主の代表企業として──積水化学工業の3つの役割
積水化学工業は、スマートリンクタウンいわき中央台のプロジェクトにおいて事業主の代表企業として参画しています。単に家を売るだけではなく、いわきニュータウン全体をどうしていくかを考えて開発を担う──その役割には、大きく3つのポイントがあると井上さんは説明します。
「1つ目が官民連携でのまちづくりの推進。2つ目が単なる宅地開発ではなく、地域課題の解決に資すること。3つ目が積水化学のまちづくりのノウハウを導入すること。いわき市やさまざまな企業と連携しながら、スマートシティとしてのモデルを作っているのが大きな特徴です。」
(井上さん)
セキスイ Safe&Sound プロジェクト──ずっと安心で快適な街をつくる哲学
積水化学グループがまちづくりにおいて大切にしているのが、「セキスイ Safe&Sound プロジェクト」という考え方です。掲げる価値は3つ。Safe(安心安全)、Sound(環境快適)、そしてそれらを両立したサステナブルな街。
「大事にしているのは、ずっと安心して快適に暮らし続けられること。住宅だけではなく、インフラ、サービス、コミュニティまでを含めて、街全体で実現していくのが大きな特徴です。」
(井上さん)
こうした哲学が生まれた背景には、災害の増加、生活基盤の整備、コミュニティの希薄化という3つの社会課題があります。それらに対し、災害に備えたレジリエンス、便利で快適な生活サービス、住民同士がつながる仕組みを一体で提供することが必要だと考えているのです。
すでに埼玉県朝霞市の「あさかリードタウン」では、住宅だけでなく商業・保育・福祉を含めた複合開発や、タウンマネジメントによる管理運営まで担う「暮らしをまるごとデザインするまちづくり」が実践されています。その実績をもとに、いわきではさらに進化した形でプロジェクトが進められています。
無電柱化からスマート街灯まで──日常と非常時の両方に効くインフラ
セキスイ Safe&Sound プロジェクトの哲学は、スマートリンクタウンいわき中央台で3つの柱として具体化されています。「安心安全な基盤整備」「移動・生活などのサービス」「エリアマネジメント」──今回の放送では、その1つ目である安心安全の基盤整備を深掘りしました。
代表的な取り組みのひとつが無電柱化(電線の地中化)。電柱が倒れるリスクの排除、通信障害の軽減、景観の向上など、日常と非常時の両方に効くインフラとして位置づけられています。
「普段は景観の良さや安全な歩行空間を感じていただき、災害時には安心につながる。日常と非常時の両方に効くインフラと捉えています。」
(井上さん)
さらに、積水化学グループの災害に強い製品(水道管やガス管など)を約40製品採用しているほか、タウンセキュリティによる見守りシステムや、ライブ映像の確認や災害時の警戒表示が可能なスマート街灯も導入。街全体で人を見守る仕組みが整えられています。
各家庭が小さな電力拠点に──エネルギー自給型の街を目指して
エネルギー面の備えも、スマートリンクタウンいわき中央台の大きな特徴です。全戸がZEH住宅のため、太陽光発電システムの設置が基本。万が一の停電時にも、できる限り普段に近い生活ができることを目指しています。
「全戸がZEH住宅のため、太陽光発電システムの設置が基本です。つまり、各家庭が小さな電力拠点になるようなイメージ。停電時でもできる限り普段に近い生活ができる、エネルギー自給型の街を目指しています。」
(井上さん)
福島は震災を経験した地域だからこそ、便利さだけでなく、いざという時の安心まで考えたまちづくりには大きな意味があります。スマートサービスの根っこにあるのは「安心して暮らせること」──井上さんのお話から、そんなメッセージが伝わってきました。
次回の放送では、3つの柱のうち残りのサービスやエリアマネジメントについても、引き続き井上さんにお話を伺います。
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※2026年5月時点の実施計画内容であり、変更が生じる可能性があります。